情報誌「地域人」 第63号

2020年11月10日発売

「地域人」は、地域の活性化を担う"地域人"が主役です。
政府方針である地域創生政策は、将来にわたって「活力ある日本社会」を形成していくために、地域資源を利用した多様な地域社会の形成を目指しています。そのためには、首都圏地域を含めた他地域との積極的な人的交流、情報交換などの連携を推進していくことが求められます。「地域人」は地域で活躍する多くの人々から得た、前向きで積極的な"生"の情報を新鮮なまま毎月お手元にお伝えします。また、さまざまな取り組みや先進事例を解説、論説を加え紹介していきます。ビジネスや生活に役立つことはもちろん、地域創生のテキストとしても活用していただけるような情報提供を目指します。

  • faebook
  • twitter

第63号の注目記事

巻頭インタビュー
枝廣淳子
環境ジャーナリスト
幸せ経済社会研究所 所長

幸福を支える地域のレジリエンスとは何か


枝廣さんは、環境・エネルギー問題に関するさまざまな活動を展開している。 幸福度やレジリエンス(しなやかな強さ)を高めるための考え方や事例の研究と紹介を通して、持続可能で幸せな未来の共創を目指す枝廣さんを熱海に訪ねた。

立ち読み

国連が発表する「世界幸福度ランキング」において2020年、日本は62位(156カ国中)であった。ユニセフ(国連児童基金)の発表する「先進国の子どもの幸福度」では38カ国中の20位。国連の指標の一つ「健康寿命」で日本は2位なのに、なぜ日本人は幸福ではないのだろうか。本来、幸福は比較可能なものではないにしても、暮らしや将来への私たちの不安はどこから来るのか。医療、環境、テクノロジー、デザイン、社会システムの取り組みを通して、新たな幸福の概念「ウェルビーイング」を目指す、「健康で幸福なまちづくり」を考える。

【特集】健康で幸福なまちをつくる
PART1 医療からのアプローチ 
孫 大輔
日野病院総合診療科医師
鳥取大学医学部地域医療学講座 プロジェクト研究員

家庭医である孫大輔さんは「まちが人を健康にする」と考えている。現場の医師として患者を診察し、医大生の教育を行う傍らで、自らがまちに繰り出し地域の人々の健康意識を探る。 そんな孫さんの活動を追っていくうち、まちの持つ力が見えてきた。

PART2 テクノロジーとデザイン 弱いロボット
岡田美智男
豊橋技術科学大学 情報・知能工学系教授

愛知県にある豊橋技術科学大学の「ICD-LAB(Interaction & Communication Design Lab)」では、 ふらふらと歩くロボットや、ゴミを拾えないゴミ箱ロボットなど、頼りないロボットを開発。そんなロボットたちが人と人をつなぎ、コミュニケーションを生んでいる。開発者の岡田美智男さんに「弱いロボット」誕生の経緯と幸福への手掛かりを聞いた。

豪華 連載陣

  • 養老孟司

  • 河合雅司

  • 菅野芳秀

  • 小峰隆夫

  • 島薗進

  • 二宮清純

  • 古田尚也

  • 森枝卓士

  • 浦崎太郎

  • 森まゆみ

  • 岩村暢子

  • 吉村喜彦

  • 渡邊直樹

more

もくじ

巻頭インタビュー

枝廣淳子
環境ジャーナリスト/幸せ経済社会研究所所長

幸福を支える地域のレジリエンスとは何か

聞き手 渡邊直樹 本誌編集長

特集

健康で幸福なまちをつくる

●PART1
医療からのアプローチ

対話する医療
病院からまちへ飛び出して人々と交流する

孫 大輔 日野病院総合診療科医師、鳥取大学医学部地域医療学講座 プロジェクト研究員

地域づくりをする医療
高齢化するまちの地域医療が人生100年時代の都市を支える

高見 徹 日南町国民健康保険日南病院 名誉院長

●PART2
テクノロジーとデザイン

弱いロボット
「ひとりでできないもん」弱さが優しさを引き出し人と人をつなぐ

岡田美智雄 豊橋技術科学大学 情報・知能工学系教授

健康へのデザイン
大学と自治体の協働で「健康都市」を目指す

花里真道 千葉大学予防医学センター准教授

●PART3
共生社会の実現

就労と居場所[寄稿]
だれもが「居場所」と「出番」のある地域社会をつくる

村木太郎 大正大学地域構想研究所教授

ごちゃまぜの思想
「シェア金沢」の多様性が地域コミュニティを再生する

清水愛美 シェア金沢施設長、社会福祉法人佛子園理事

●PART4
ウェルネスとコミュニティ

日本型ウェルネスツーリズム[インタビュー]
ウェルネス・サードプレイスで豊かな人生を

荒川雅志 琉球大学国際地域創造学部/観光科学研究科教授、医学博士

生き心地のよいまち
幸せを追い求めるよりも不幸せな人をつくらないこと

岡 檀 情報・システム研究機構 統計数理研究所、医療健康データ科学研究センター特任准教授

●特集インタビュー

不安要素を取り除くためにできること

井手英策 財政学者、慶應義塾大学経済学部教授

寄稿

映画『瞽女 GOZE』と地域文化

新潟発の映画が、越後の瞽女文化を日本、そして海外へ伝える

南陀桜綾繁 ライター・編集者

連載

人口減少下の地域を考える

コロナ危機下の雇用情勢

小峰隆夫

高校連携で始まる人材循環

静岡県立裾野高等学校の取り組み(下)

浦崎太郎

食卓から見たニッポン人の変化

食と健康と個人主義

岩村暢子

地域興論

街の根本的なつくり直しが必要だ

河合雅司

暮らすように町に泊まる

山形路、新庄の土舞台再訪

森まゆみ

「食」から始まる地方再生

CHEESE STAND(東京都渋谷区)

森枝卓士

二宮清純のスポーツとまちおこし

感染予防の中、災害復興イベントを開催
長野県から勇気を発信

二宮清純

港町ブルース

大阪市漁業協同組合(下)

吉村喜彦

日本青年会議所

JCI JAPAN TOYP 2020 HANDSIGN ボーカル&手話パフォーマー

地域創生を目指す起業コミック
スタートアップCafé Dac

第10話 マーケティングとマネジメント

おきたま通信「百姓の独り言」

お稲荷様に行こうか

菅野芳秀

ふるさとと神仏のゆくえ

地域に根付く信仰集団と御詠歌講の系譜をたどる

島薗 進

直言! 今月の地域構想

健康とまちづくり

鎌田 薫 大正大学地域構想研究所 最高顧問

啐啄

加速する“デジタル化”

柏木正博 本誌編集・発行人

その他

コアコア新聞

chiikijin square(地域人スクエア)

news/report/pick up/cinema/magazine/book review

地域人の購入方法

全国の書店、およびネット書店でお買い求めいただけます。 Amazonで購入する 楽天ブックスで購入する

書店で見つからない・在庫切れの場合は、
下記のリンクより申込用紙をダウンロードし、FAXにてお申込みください。 申込用紙をダウンロード

書店でご注文頂く場合は、下記項目を書店にお知らせくださいませ。

  • 書籍名:地域人
  • 出版社:大正大学出版会
  • ISBNコード:ISBN978-4909099518
  • 価格:1,000円

定期購読につきましては、『地域人』巻末に綴じ込みの払込用紙をご利用ください。

バックナンバー