情報誌「地域人」 第76号

2021年12月10日発売

「地域人」は、地域の活性化を担う"地域人"が主役です。
政府方針である地域創生政策は、将来にわたって「活力ある日本社会」を形成していくために、地域資源を利用した多様な地域社会の形成を目指しています。そのためには、首都圏地域を含めた他地域との積極的な人的交流、情報交換などの連携を推進していくことが求められます。「地域人」は地域で活躍する多くの人々から得た、前向きで積極的な"生"の情報を新鮮なまま毎月お手元にお伝えします。また、さまざまな取り組みや先進事例を解説、論説を加え紹介していきます。ビジネスや生活に役立つことはもちろん、地域創生のテキストとしても活用していただけるような情報提供を目指します。

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第76号の注目記事

堀澤 祖門
泰門庵住職
前・三千院門跡門主

悟りとは意識を変換すること。
人間は誰しも「泥を被った仏」なんだ


「十二年籠山行」とは、比叡山でもっとも厳しくかつ重要な行である。「待真」といわれる僧が、伝教大師御廟「浄土印」で十二年間毎日、山門から一歩も出ることなく、大師に給仕し、勤行・修学に務める。
堀澤師はその十二年籠山行を戦後初めて満行し、その後も求道の人生を歩んできた。
92歳の堀澤師が今、混迷する時代に送るメッセージ。

立ち読み

【特集】日本の聖地
|信仰と観光|

古来、日本人は山、滝、巨岩、巨樹、洞窟、森といった自然のなかに、大いなるものの気配を感じ、畏怖の念を抱き、祈りを捧げてきた。その空間は特別な場所として、しめ縄で囲うなどして結界を張られ、祈りと祭祀、修行の場として神社仏閣が建てられた。
時代が下ると聖地には、信仰をもつ人々だけではなく、物見遊山も兼ねた多くの人々が観光に来るようになった。
現代ではパワースポット、アニメ聖地巡礼、御朱印帳がブームとなった。コロナ禍により、世界の人々が大きな不安を感じているいま、聖地のもつ本来の意味と力を見つめ直し、これからの生き方、観光のあり方、あるべき未来像を探る手掛かりとしてみたい。

豪華 連載陣

  • 養老孟司

  • 河合雅司

  • 菅野芳秀

  • 小峰隆夫

  • 島薗進

  • 二宮清純

  • 古田尚也

  • 森枝卓士

  • 浦崎太郎

  • 森まゆみ

  • 岩村暢子

  • 吉村喜彦

  • 渡邊直樹

more

もくじ

巻頭言

養老孟司
解剖学者/大正大学客員教授

祈りとは

巻頭インタビュー

堀澤 祖門
泰門庵住職 前・三千院門跡門主

悟りとは意識を変換すること。
人間は誰しも「泥を被った仏」なんだ

聞き手 渡邊直樹本誌編集長/藤田庄市フォトジャーナリスト

特集

日本の聖地
信仰と観光

聖地
ーにぎわいの深奥に在るもの

藤田庄市フォトジャーナリスト

比叡山延暦寺 十二年龍山行

東大寺二月堂 修二会

羽黒修験 秋峰

伊勢神宮 日別朝夕大御饌祭

インタビュー
観光資源としての聖地

鈴木正崇慶應義塾大学名誉教授

なぜアマビエの聖地は存在しないのか
ー疫病と令和の御代の流行神(はやりがみ)

岡本亮輔北海道大学大学院准教授

変容を続ける富士山信仰「富士講今昔物語」

古田尚也大正大学社会共生学部・地域構想研究所教授

絵葉書に見る聖地と観光
ー菱田コレクションよりー

P A R T 1
聖地と周辺の観光地化
ー宗吾霊堂とエリアの形成

島立理子千葉県立中央博物館規格調整課長

P A R T 2
時代と共に変わりゆく屋久島の聖地

柴崎茂光東京大学農学部林政学研究室准教授

COLLECTION
千葉県立中央博物館所蔵の
菱田コレクションなど

島田理子

最新リポート

アフターコロナの地域活性化と
「移住創業」の未来像

地域情報

コアコア新聞

聖地/ゲストハウス/チョコレート/温泉/印刷/地域活性化/比較文化/ローカルメディア/たのしい観光地

連載

人口減少下の地域を考える

女性が活躍する地域は元気な地域か

小峰隆夫

高校連携で始まる人材循環

長崎県立佐世保西高等学校の取り組み(上)

浦崎太郎

暮らすように町に泊まる

山形県金山町

森まゆみ

地域興論

コロナ禍で鉄道経営が悪化
人口減もにらみ大胆な事業改革を

河合雅司

「食」から始まる地方再生

ぽちぽち堂(福島県会津若松市)

森枝卓士

スポーツとまちおこし

歩くと、もれなく特典がついてくる北海道帯広市の健康マイレージ

二宮清純

森林官という仕事

過疎と出会って林業を考える 安藤竜介

夏谷隆治

港町ブルース

神奈川県水産技術センター 臼井一茂さんに聞く(上)

吉村喜彦

日本青年会議所

JCI JAPAN TOYP 2021

松本達弥〈前編〉

列島のこころ

『茶の本』と谷中界隈

猿渡知之

おきたま通信「百姓の独り言」

大切なのはなんだ?

菅野芳秀

ふるさとと神仏のゆくえ

戦後に御詠歌講に向かう意義を示す理念の模索

島薗 進

chiikijin square 地域人スクエア

report/news/event/cinema/magazine/book review

時代の使命を果たす!

トップの役割

北川正恭

啐啄

煩悩と共に

柏木正博 本誌編集・発行人

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  • 書籍名:地域人
  • 出版社:大正大学出版会
  • ISBNコード:ISBN978-4909099-66-2
  • 価格:1,000円

定期購読につきましては、『地域人』巻末に綴じ込みの払込用紙をご利用ください。

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